work > 声と言葉のデッサン

声と言葉でどこまで想像力を広げられるか…
ひたすらそれを願いつづけて、けれど決して願いきれないのはわかっている永遠の未完成。
「声と言葉」で絵を描く、
読むのではなく、
絵心のない人間が絵を描くように言葉を声にのせることができたら、
実際に絵を描かれるどなたかといつか何かの形でご一緒に…

dessin_08 誰かと話をする        

黒猫 と書くだけで鉛筆を震わせる指は
離して上げた先にわずかに小さく囲まれた空を見つけて
斜めの線はとらえないまま…

声と言葉:物語屋


dessin_07 抽象の森        

目の前から少しずつぎっしりと隙き間なく染まっていく緑は 風も見えない 空も見えない 埋めた水の向こうにまた違う緑に覆われた別の緑の影を立たせている
そこは抽象の森…

声と言葉:物語屋


dessin_06 そびゆ谷 迷ふ光のほのこたふ        

夕方から見はじめた映画が終わって外に出ると
夜はすでに人びとが急ぎたくなる時刻をあとに先に進んでいたから
さほど急ぐこともなく…

声と言葉:物語屋


dessin_05 猫のきっかけ        

記憶に道を探してはいけないと教えてくれたかつて通った獣の跡に
曲がり角を曲がった途端
先でずっと待っていたような音…

声と言葉:物語屋


dessin_04 Visions Of Dusk World        

時が九つ刻むごとに灯る光が灯るごとに変わる影に雲も姿を変えて
時間のことなど眼中に置かず
甲高いソプラノで 水に向かって話しかけた…

声と言葉:物語屋


dessin_03 光に開かれた雲        

光は雲を開き放射状に降りてくるそれを
放射状に広がる雲が裾を森に触れさせるそれを
その光から…

声と言葉:物語屋


dessin_01 何を見ても黒ねこに見える        

探していたわけではないのに かきわけて見つけた森は
求めていなかったとはいえ 期待と違っていたから
しばらくの間…

声と言葉:物語屋


dessin_02 かの世には 時も光も伽のごと        

時々歩く路、特に夜、なくても困りはしないが、ふと、
あるといいなと思うものを求めて買い物に出かけ、
店を出た後、来た道を戻らなくて済むように信号を渡ると…

声と言葉:物語屋