work > 『風の谷のナウシカ(アニメージュコミックス全7巻)』

漫画に特有な擬音語など、語りでの音声化がどうしても難しい箇所の他は、
でき得る限り原作に忠実に再現したいと思っています。
映画版ナウシカしかご存じない方をはじめ、一人でも多くの方にお届けできたら幸いです。
よろしければ気長にお付き合いくださいませ。

nausicaa 『風の谷のナウシカ』第5巻 - 10        

「…どんな生命でもよろこびや充足を知っているのに、憎しみと恐怖しか知らないのです」記憶の中でナウシカとチククを乗せたメーヴェは、街や人々を呑み込んで無限に広がっていく粘菌の上を飛んでいた、「それが、人間の手がつくりだした生き物だなんて」…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第5巻 - 9        

足元だけでなく空気が、凄まじい地鳴りに震えだす、チククはじっと見ていた、自分が立っている道の先の、かつての集落が、家が、畑が、あっという間に呑み込まれていく、雪崩、津波、山崩れ、そのどれでもない、しかしどれと言ってもいいかもしれないそれは…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第5巻 - 8        

「そなた達の姫さまの謎がすこし解けたようだ」ユパは黙ってクシャナのその笑みを見つめかえし、クシャナの言葉を聞きつづけた、「だが二度と私にはできぬ、いや、真似たくもない」「猛々しい怒りを燃やしつつ、侮蔑や憎悪ではなく…悲しむなど」…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第5巻 - 7        

「ウホッ、姫さまなみに過激だわい!」ガンシップ後席でミトじいが叫んだ、下方に引き離された重コルベットの対空砲台から機銃兵が「クソッ」と苦虫を噛みつぶして、上空に照準を合わせようにも、ガンシップの姿は雲も空も抜けて光の中の黒い点になっていた…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第5巻 - 6        

クシャナは、クロトワの顔を見ようともせずに、「瘴気の中で水を飲めるだけでも感謝しろ」「殿下ももの好きですぜ、こんなタンクの中にかくれてねえで、俺なんかすててさっさと行けばいいものを」「買いかぶるな、お前のために残ったのではない」…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第5巻 - 5        

「あの人たち、作物の種を大量に持っていた」とケチャが言った。「新しい土地を見つけたら蒔くんだといって」ケチャは、そのあとの言葉を詰まらせて、「でも…どこへいったって…」辛そうに俯くケチャの肩に、ユパは何も言わずに手を置く…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第5巻 - 4        

「わたしの短気のせいでケガをさせたね」ユパの腕に両手を添えて、心配そうにユパの顔を見上げるケチャにユパは、「ケチャが怒るのは当然だ、わたしはケチャのそういうところが好きだよ」…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第5巻 - 3        

皇兄に巻きついていた管たちは力を失い、くたくたとその足元にずり落ちていく、「これまでか」引きちぎられたマスクの下から素顔を覗かせた皇兄は、「超常の力がないために弟に組みしかれたこの100年、ずいぶん長かったがそれも終わりだ」…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第5巻 - 2        

皇弟ミラルパは、集中室の浴槽の中で、浸されている薬液を大きく波立たせて引き裂くばかりに悲鳴を上げた、足の先から頭まで無数の管に繋がれたまま「イヤだ、イヤだ」赤ん坊のようにバタバタと手足をばたつかせる、その浴槽の外から「何をうなされている、弟」…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第5巻 - 1        

巨神兵は再び、井戸の子宮の羊水の中へ、眠りに落ちていく、沈みきるのを見届けて、男は突然、けたたましく、甲高い耳障りな笑い声を上げた、「おもしろい、気に入ったぞ、一刻も早くこいつを育てろ、こいつが歩く姿を見たい」…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋





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    『風の谷のナウシカ』第4巻

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    『風の谷のナウシカ』第3巻


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    『風の谷のナウシカ』第2巻



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    『風の谷のナウシカ』第1巻