work > 『風の谷のナウシカ(アニメージュコミックス全7巻)』

漫画に特有な擬音語など、語りでの音声化がどうしても難しい箇所の他は、
でき得る限り原作に忠実に再現したいと思っています。
映画版ナウシカしかご存じない方をはじめ、一人でも多くの方にお届けできたら幸いです。
よろしければ気長にお付き合いくださいませ。

nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 13        

きっとミラルパは、この世界に行きたくて、土鬼の皇弟だったのだ、水面に足跡の波紋を残し、ミラルパは、光の中に吸い込まれていって、フッ…そのとき、消えたミラルパを見送るように、いや、迎えるように、風が吹いて、葉と草と水と光を静かに揺らした…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 12        

「予感で息が苦しい…」この先で何が待っているのかナウシカは立ち止まりたくなった「胸がはじけそう…」一方でこの先で待っているものに立ち止まりたくなかった「着きました」セルムの背中の向こうには「青空…」ナウシカは両目を見開いた、肩の上のテトとともに…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 11        

ナウシカたちの頭上を飛び越えるように飛沫をあげてジャンプした空中から王蟲たちが海に飛び込むと高波が立ち、ナウシカたちの乗る王蟲の背中も雨のように降る飛沫に大きく揺れて、「キャっ!」思わず声を上げるナウシカ…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 10        

ナウシカたちが歩く先を、「さっきからずっとテトが前を歩いている」、テトは、骨に埋まった闇の坂を、ナウシカを振り返りもせず、ついてくるのが当たり前とでもいうように、ピンと尻尾を立て軽やかに足音さえ立てて…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 9        

闇の中でナウシカは、自分の襟元をさわった、いつもテトはそこから服の胸のところに入っている、でも、「いない…」「よんでる…」「いかなきゃ」闇の中に座りこんだままじっと動かなかった体を、ナウシカは動かした…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 8        

「な、なんだ? 俺ぁナウシカじゃねぇんだ、わからねぇよ」、クイは、クロトワに向けた背中を落として尻尾を上げて首をクロトワにねじって曲げて促すようにクロトワの顔を見て、「乗れってのか?」…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 7        

チャルカたちの目の前の空を、黒煙に巻かれた船から飛び散った無数の乗組員たちの姿が、まるで落ちていく船を追いかけるように一緒になって煙の中を、あまりのことにチャルカは顔じゅうシワだらけに歪ませて唇を噛み締めた、「なんという愚かな…」…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 6        

広がる雲に覆われて地上は見えない、しかしその雲の上に、きらりと、「ナウシカのメーヴェだ!」間違いなかった、ナウシカも、誰も乗っていない、ただメーヴェだけが、白い雲の上を漂うように、「ナウシカ…」…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 5        

「この少女は深淵の岸辺に至った稀有な力の持ち主だ、彼女はいま、王蟲の去った岸辺にひとりたたずんでいる」語りながら、セルムの目には、漆黒の闇に包まれた断崖の上に闇を見つめて膝を抱えて座っているナウシカの姿が映っていた…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 4        

「もりが、もりが生まれた」「のびよ、のびよ」「もりよ、もりよ」「世界がはじまる朝だ」 日光を感じたムシゴヤシの子どもの葉は激烈に成長して樹高30メートルに達する。他の多様な種はその空間に守られてゆっくりと成長し腐海を形成していくのである…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 3        

太陽の光が、幾筋もの光の線となって、地上いっぱいに広がる王蟲の骸と、そこから伸びだしていた胞子たちに降りそそいでいく、森の人が、「間もなく最初の陽が苗床を照らす」と語っていた、その、大いなる浄化のとき、はじまりの朝が、やってきたのだ…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 2        

チャルカを囲む蟲使いたちは、チャルカを嘲るように笑いだした、「お前たちの帝国は亡んだ」「お前たちもすぐ死ぬ」「この日が来るのを300年の間待っていた」「去れ! くそ坊主、お前たちを我らがどれほど憎むかを知るがいい」…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋


nausicaa 『風の谷のナウシカ』第6巻 - 1        

チャルカは、「ナウシカが消えた」と呟いたチククに聞き返した。「消えたと…? あの娘が死んだというのか?」「わからない」と、チククの答えは怒ったように素っ気ない、だが声には出さずにチククは自分に言い聞かせるように「さっきまではかすかにいた…」…

原作:宮崎駿 / 語り:物語屋








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    『風の谷のナウシカ』第5巻



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    『風の谷のナウシカ』第4巻



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    『風の谷のナウシカ』第3巻



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    『風の谷のナウシカ』第2巻



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    『風の谷のナウシカ』第1巻